女性の食生活デザイン vol.3
“冷凍食品のことを知っていますか”
わが国では普段の食事・間食等で冷凍食品が多く利用されています。冷凍食品の定義は、一般社団法人日本冷凍食品協会では、「前処理している」、「急速凍結している」、「適切に包装している」、「品温(食品の温度)を-18℃以下で保管している」としています。そして冷凍された食品の種類によって、水産冷凍食品・農産冷凍食品・調理冷凍食品・冷凍食肉製品などに区分されます。
新型コロナウイルスの影響で外食が減り、家庭内での食事が増加したことは、冷凍食品の生産量や消費される用途にも影響がありました。業務用と家庭用の用途別生産量の調査は1962年から一般社団法人日本冷凍食品協会が行っています。業務用は2013年から90万トン前後で推移していたのが、 1990年以来30年ぶりに70万トン台に減少しました。業務用と家庭用の比率は、1962年の調査開始以来、数量では約半々に、金額では家庭用が初めて上回りました。また生産量上位品の生産は、2020年では炒飯、ギョウサ、うどん、スパゲッティが増加し、卵製品、ピラフ類、ハンバーグが減少しました。家庭で食事をするときには、日本に古くから根付いていた食品を選択した人が多かったとも考えられます。
冷凍食品は、忙しい私たちにとって非常に便利です。なんとなく使っているという方も多いことでしょう。冷凍食品について正しく知りましょう。
自分の食生活デザインチェック
冷凍食品には加工された食品(コロッケなど)が多いと思う はい・いいえ
「はい」を選んだ方へ:冷凍技術は進化しています。ブロッコリーやミックスベジタブルなど、冷凍庫に常備しておくことで、簡単、便利、野菜摂取の増加につながる冷凍食品もたくさんあります。冷凍食品コーナーで自分にあった食材を探してみましょう。
「いいえ」を選んだ方へ:日夜、冷凍技術は進化しています。最近では果物の冷凍食品も増えています。暑い夏に、冷えた果物、というのもおすすめですね。