2020年07月01日
コラム
働く女性のキャリア心理学vol.5
“仕事のやる気はどこから?”
やる気のモトは、給料、やりがい、それとも人間関係?
今回は、ワークモチベーション(仕事のやる気)に関する古典的な研究を紹介します。ハーツバーグという米国の学者は、働く人への聞き取り調査から「やる気を起こす要因と、やる気をなくす要因とは異なる」という「動機づけの2要因理論」を提唱しました。
調査結果によると、仕事そのものの面白さ、達成感、承認、責任などによって、人はやる気を起こすようです。逆に、会社の政策や経営、管理・監督のあり方、上司との関係、作業条件などが悪い場合には、人はやる気がなくなることがわかりました。意外かもしれませんが、給与や同僚との関係はあまり仕事のやる気とは関係していませんでした。
この理論から、人は仕事そのものの面白さや仕事への意味づけなどによって「内発的に動機づけられる」のであって、勤務条件や報酬などによって「外発的に動機づけられるわけではない」といえそうです。みなさんは、いかがでしょうか。
やる気を高める要因
- 達成感がある
- 他者に認められる
- 仕事そのものが面白い
- 責任を伴う
- 進歩がある
- 成長できる
やる気をなくす要因
- 会社の政策や経営が納得できない
- 上司の指導に問題がある
- 上司との関係が悪い
- 仕事の条件が悪い