2020年01月01日
コラム
働く女性のポジティブ心理学vol.8
〜笑う門には健康きたる たくさん笑えば、心も体ももっと健康に~
昔から“笑いは百楽の長”といわれてきましたが、最近の医学的研究によれば、笑いにはまさに薬としての効果があります。
たとえば、笑うことで免疫力が高まり、かぜをはじめとするさまざまな病気にかかりにくくなるといわれます。また、ガンを食べてしまうNK(ナチュラルキラー)細胞が、笑うことによって増加することから、ガン治療に笑いを取り入れる試みも始まりました。パッチ・アダムスという医師が始めた、道化師を病院に派遣する運動も有名ですね。
次に、心理的な面に関しては、笑いのストレス解消効果があげられます。ストレスがたまって気分や体調が悪くなったとき、私たちの血液中にはコルチゾールというホルモン物質が増加します。ところが笑うとコルチゾールが減少し、さらに精神沈静状態をつくりだすα波という脳波が増加することが分かっています。つまり、笑うことにより、体のなかからストレス物質が消失し、やすらかな気分になれるというわけです。
米国のロマリンダ大学教授バーク博士によれば、コメディー映画などを1時間程度見るだけで、こうした効果が得られるそうです。作り笑いをするだけでも類似の効果があるといわれます。あなたも毎日の生活にたくさんの笑いを取り入れてメンタルヘルスを高めてください。
笑いの効果
- ストレスホルモンのレベルを低める
- 免疫システムを高める、回復する
- 筋肉をリラックスさせる
- 呼吸器の気道をきれいにする
- 血液循環をよくする
- 痛みを和らげる
- カロリーを消費し、内臓脂肪を減らす
- 脳に酸素を送り、創造性を高める
- 疲れをとる
- 幸せな気持ちになる