2019年12月01日
コラム
働く女性のポジティブ心理学vol.7
〜“ハーディネス”を身につけて、ストレスを成長のチャンスに変えよう~
コバサという心理学者は、ストレスに負けないたくましい行動特性を「ハーディネス」と名づけています。
過酷なストレス状況にもかかわらず、心身の健康を維持した人たちの共通点を調べたところ、次の3点でした。①困難な状況を避けず、積極的にかかわろうとする(コミットメント)、②あきらめることなく、困難な状況を自分で変えようとする(コントロール)、③ストレス状況の中に、成長の道を見いだそうとする(チャレンジ)。
仕事だけでなく、スポーツや勉強でも、ハーディネスが高い人ほどよい成果が期待できます。アメリカの例ですが、あるシンクロナイズド・スイミングの大会で、ハーディネスの高かった上位10人が、全員入賞したのだそうです。ですから、ハーディネスを身につけることは、人生を成功させる秘けつといっても過言ではありません。
ハーディネスは努力次第で高めることができます。子ども時代に苦労した人、家族の激励や信頼をたくさん受けて育った人は、ハーディネスが高いという研究もあります。苦労や試練は、人を強くたくましくします。そして、周囲の温かい支えが、人の成長を促すのですね。
あなたのハーディネスをチェックしよう!
- 朝起きたとき、「さあ、今日も頑張るぞ!」と元気が出る( )
- 仕事も生活も、変化があることを楽しみにしている( )
- 努力すれば、仕事でよい成果をあげることができると感じる( )
- 仕事で問題が起きたとき、自分で解決法を考えようとする( )
- 自分が成長するために、あえて困難な仕事に挑戦したい( )
- 難しいことを乗り越えるために、努力するのが好きだ( )