2019年02月27日
コラム
働く女性のポジティブ心理学vol.3
〜出来事を"どう受け止めるか"で気持ちが変わる~
営業の仕事をしているM子さんは、今週は最悪な成績となってしまいました。こんなときは誰でも落ち込むのが当たり前ですが、気持ちを立て直す“ポジティブシンキング”を意識してみましょう。
鍵を握るのは、出来事の“受け止め方”です。「今週はチャンスに恵まれなかった」など、出来事の原因を一時的なこと、改善できることと考えれば、気分が楽になります。反対に、「いつも私はダメだ」「私は営業に向いていない」など、原因が永続的で自分の能力にあるという考え方は、気持ちを落ち込ませます。
心理学者のアルバート・エリスは、起こった出来事そのもの(A)、出来事をどのように受け止めるか(B)、結果としての感情や行動(C)の関係をABC理論(論理療法ともいわれます)で説明しています。この理論によれば、気持ち(C)は出来事(A)によって生まれるのではなく、受け止め方(B)によって決定されます。Aに変化がなくても、Bを変えればCも変わります。つまり、私たちは“受け止め方”を選ぶことで、気持ちをコントロールできるのです。エリス博士によれば、「ずっと続くと考えない」、「自分のせいにしない」ことが、落ち込まない受け止め方のコツです。皆さんも試してみてください。