お知らせ

2022年05月01日
コラム

女性のこころ vol.2

“女性はうつ病になりやすい??? その2 うつ病の症状”

うつ病の症状というと、気持ちが沈む、悲しくなる、といった気分を思い起こす方も多いと思います。

うつ病と診断するときには、多くの場合、診断基準に基づいて診断されます。

診断基準で多く用いられているのが、DSM-5です。DSM-5はAmerican Psychiatric Association (アメリカ精神医学会) が策定したものを、日本精神神経学会が日本語版を監修して出版しています。その他の診断基準としては、世界保健機関 (WHO) の国際疾病分類第11版 (ICD-11)  (*日本では2022年4月段階はICD-10を使用) があります。

DSM-5に掲載されている症状の例としては、以下のようなものがあります。ここではわかりやすい表現に変えてお示しします。

1.一日中ずっと気分が落ち込む
2.興味が出ない、喜びを感じられない
3.体重が急に変化している (体重の急激な増加、または減少) 
4.眠れない、または眠りすぎてしまう
5.そわそわして落ちつかない、反応が遅い
6.疲労感がある、気力が出ない
7.自分はダメな人間だと思う、自分が悪いことをしたのではないかと自分を責める
8.考えられない、集中できない、物事を決めることができない
9.死について何度も考えてしまう

そのほかにも、厚生労働省はうつ病のサインとして、身体症状として「性欲がない」「頭痛や肩こり」「便秘や下痢」「めまい」などをあげています。

注意!!! うつ病の診断を自分で行うことは危険です。早めに受診することで有効な治療を受けられ、回復も早くなる可能性が高いので、心配な場合は必ず専門機関 (心療内科や精神科) を受診しましょう。

ページの上部へ