人生の後半を、自分らしく、豊かに生きるために。
人生の中では、ときとして生き方を変えてしまうような出会いがあります。私にとっては、それが「女性みらい研究センター」が開講する「働く女性のブラッシュアッププログラム」でした。
今、盛んに言われるように、人生が100年あるとすれば、私はちょうど、折り返しの年齢。残りの人生をなかなか前向きに捉えられず、将来に漠然とした不安を抱えていました。そんなときに「女性みらい研究センター」の学習プログラムがあることを知り、不安に思っていることのヒントが得られるといいな、と思い一歩を踏み出しました。全8回、受講生が自らのキャリアデザインを描くことからはじめて、情報管理、経営学、栄養学、こころの健康、からだの健康など、女性のキャリア形成を支援するプログラムはどれも心を奮い立たせてくれるもので “一語一句、聞き漏らさないぞ”という思いで毎回の講座に臨みました。
人生100年時代。何度も人生を再設計するチャンスがある。
8回の講座を通して学んだのは、広い視野をもって物事を考えることの大切さ。
「社会制度や価値観、人の働き方は年々変わるし、医療も日々進歩するので、今の常識で未来のことを考えるのはナンセンス。時代がどんどん動いて行く中で、感度を上げて変化をキャッチアップすることが重要」という話も、私の固定概念を、いい意味で覆してくれました。また、学生時代とはちがう、今だから学べることがある、ということも身を以て感じました。
たとえば「人生100年時代のキャリアデザイン」の授業では、受講生が各自の「人生100年時代のライフデザイン」を作成。夫の父母、実父母、夫、子どものタイムラインを可視化しながら、「家庭」「仕事」「学習」「余暇」の各フェーズで、自分がこれまでどう歩んできたか、これからどう変化していくかを1シートに表すことで、自分の人生を客観的に見つめ直すことができ、学び直したいことや新たに挑戦したいことが、しっかりとイメージできるようになりました。
人生の後半を豊かに過ごすために人とのつながりを持つこと。
生涯働き続けること。
この講座には、20代から60代の、職業もバックグラウンドも異なる女性たちが参加。グループワークを通して話をする中で、共感したり、元気をもらったり、多様な生き方や働き方があることを知り、自分の生き方を考える上でたくさんの気づきを得ることができました。
そんな私の今の目標は、現在の仕事の理解を深めること。今回の講座で気づいた、新しい価値観を持って仕事にいかすこと。また、後半の人生をより豊かに、楽しくするための準備を、今から始めること。ライフワークとして続けてきた茶道・華道の腕を磨いて指導者の道を目指すと共に、大学院に行くことも視野に入れながら、「女性の生き方」「女性のライフキャリア」を学び直したいと思っています。
この講座で見つけた新しい自分の可能性、共に学んだ1期生の仲間たちをよりどころに、人生100年時代を心豊かに生きていけたら嬉しいですね。